【実例】放課後等デイサービスの送迎で親がいない、家族が不在の時の対処
放課後等デイサービスの送迎では「お迎えは学校に」「お送り(帰り)は子供のお家に」 というパターンが多いかと思います。
本記事では、子供のお家への送迎した時にスタッフが実際に直面した 「親や家族が家にいなかった」状況とその時の対処について記載していきます。
1. 利用者の子供を家に送ったら、家族が不在だった
とある支援があった日のことです。帰りの送迎時刻になったので、 スタッフはその日の送迎予定を確認し、3人の子供を車に乗せて出発しました。 3人ともお家までの送迎となっており、到着の時間も決まっています。
1人目は順調にお家まで送り、ご家族に施設内での様子などを伝え、子供を引き渡すことができました。
しかし、2人目の子供の家に到着した時に、いつもは家の外まで出迎えてくださるご両親がいなかったのです。 お家のインターホンを鳴らしても反応はなく、 どうやらご両親とも外出していたようでした。
このままご両親の帰りを待つにしても、 次の子供の送り時間も決まっているためすぐに何か行動しないといけない状況です。。。
2. スタッフが行った対応
スタッフはすぐに送迎時間を間違えたのかと持参していた予定表を確認しましたが、 到着時刻の認識に間違いはありませんでした。
また、事業所にいるスタッフにも連絡し、持参した予定表に急遽の変更が あったのかを確認しましたが、これも変更はありませんでした。
そのため、すぐに事業所のスタッフに事業所からご両親の連絡してもらえるように依頼をして電話を切りました。 しばらく待っていると、事業所のスタッフからの電話には出られなかったとのことだったため、 メモをポストに残し、子供を連れて3人目の送迎に向かいました。
3人目の送迎には無事に間に合い、改めて2人目のお家に再度訪問、この時にはご両親がいたため状況を説明した後、 無事に子供を引き渡すことができました。
スタッフが行った対応まとめ
①予定表にミスや変更がないかの確認
②事業所からご両親にご連絡
③連絡が取れなかったので、お手紙を残す
④次の子供の送迎を先に行う
⑤最後に改めて家にお送りする
3. どうしてご両親、ご家族はいなかった?
そもそも、どうしてご両親は外出されていたのでしょうか?
こちらは「送迎時間を間違えて認識していた」ということでした。
というのも、送迎時間について事前に取り決めていた時間から 変更したい旨を施設側に伝えておらず、 伝え漏れていたこと自体を忘れていたため、 このようなことになってしまいました。
ご家族の中で、誰が時間の変更を施設に伝えるのかは決まっておらず、 連絡の抜け漏れが発生したようです。
4. このようなことにならないための対処
今回の件はスタッフの対応が良く、大事には至らなかったのですが、 状況は様々なので、事前に行えることも含めて対処しておく必要があります。
事業所ごとに対応は異なるかもしれませんが、対処の一例として、以下を挙げておきます。
〇お家に送迎することを事前に伝えておく
利用日の前日などに連絡しておくか、 送迎でお会いしたタイミングに次回の送迎場所や時間について、 認識に相違がないか改めて確認しておきましょう。
〇送迎時間の時には不在にしないようにご家族に伝えておく
こちらは契約時などのタイミングで、ご両親に直接お伝えしておきましょう。
〇ご不在の時の対応を事前に伝えておく
今回のように「先に次の子供の送迎をする」ことなどを伝えておくと良いです。
〇子供の安全を第一に考えて行動する
事前の対応をしていても、何かしらの認識違いは発生してしまうかもしれません。
そのような時は「子供がの安全」を第一に対処していきましょう。
5. 保護者との送迎のやりとりを簡単するおすすめツール
子供の安全な送迎を実現するためには、事業所と保護者とで綿密なやりとりが欠かせません。
私たちが開発した送迎スケジュール管理アプリ「」は、送迎情報を共同で管理することできますので、 保護者と事業所間での送迎場所や時間の認識違いを防ぐことができます。
この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
利用者の子供を家に送った際に、ご両親が不在だったという状況は、 放課後等デイサービスで起こりうる緊急事態の一例です。
このような状況では、子供の安全を確保するためにスタッフが迅速に、適切に対応する必要があり、 かつ、このようなことが起きないように対処していく必要があります。
本記事が送迎業務における咄嗟なトラブルへの対処の手助けになれば幸いです。